外に出る
昨日の午前中に耳鼻科へ行って帰って来てから今日の3時頃まで、ずっと家に一人でいると、身体の中の誰かが「お前!このままだと泥!泥になっぞ!!」と言ってきたので、殆んど化粧もせぬまま、身仕度を5分程で済ませて外へ出る。
元々鼻炎アレルギー持ちで、埃やら花粉やらに物凄く弱い。
最近も鼻水がだらだらと止まらず、即効性のある鼻炎薬で鼻と喉をカラッカラにしながらうやむやと誤魔化して来たけれど、やっぱりダメだったみたい。
「激しいアレルギーですね」
と耳鼻科の先生に言われ
激しい.....激しいのか.....と先生の言葉を反芻しながら家に帰る。
帰ってからすやすやと眠りこけ、起きたら読みかけだった西加奈子の通天閣を涙涙で読了し、TBSラジオで星野源の声に癒され、コウノドリ2話でボロボロとまただらしなく泣く。身体が弱い時は何にでも感動するようにできている。
今日も今日とて、睡眠、読書、食事、睡眠を繰り返す呆けた生活、そして泥になっぞ!と言われる。
身体を休めるためとはいえ、自堕落な生活はすぐに飽きる。健康で動き回れる時は、一週間でも一ヶ月でも家に籠っていたいと思うのに。
外へ出る。西日を浴びる。
通りすぎていく親子の会話
角のパン屋の店員と客の会話
ずっと一人でいる!と決め込んで家に籠っていたとしても、誰にも何の文句も言われないだろうし邪魔をされる事もないような生活を送っているけれども、きっと、それではどろどろに溶けてしまうだろうなと、通りすぎていく会話を聞き流しながら思う。
外へ出て、日を浴びて、会話をして、そこに美味しいものとか楽しい事があれば尚良くて、それだけでいいのだと、思う。それでいい。
では。