natsumi's blog

菜摘 / 役者

舞台終演

お久しぶりです。
随分と更新していなかったですね。


いつも、簡単に呟けるSNSに頼りきりになってました。何て寂しい事。

前に更新した10月24日は、舞台「新宿さくらんぼ物語」の稽古が始まる前ですね。


今日11月26日

3週間程稽古を重ね、無事に千秋楽を終え
少しずつ日常へシフトしていっています。


この1ヵ月で得てきたものの書き綴りたい事が、鳥のSNSの文字数では収まりきらないのでブログにて。



前に所属していた劇団を脱退し
芸能事務所も辞め

さてどうしようかとフラフラしていた時に
この舞台のお話を頂いて。

今回の女子高生役
もうどうしようもなく狭い場所で生きてる女の子で、ギュウギュウに首を締め付けられてるみたいな状況で。
そんな女の子をどう演じようかと思案していたのですが、答えはもう既に自分の中にありました。

私が高校生だった頃
ただ漠然と、何かを表現したいけど何をどうすればいいのか全く分からなくて、とりあえず、東京に上京するためのお金を稼ぐためにアルバイトを3つ掛け持ちして(ホント、田舎の飲食店の、高校生がもらえる時給なんてビックリするくらい安い!!)、尚且つ学校に通うという生活を続けて、身体的にも精神的にも訳わからなくなってぐちゃぐちゃになって、常にイライラしてて親にあたってしまうから仲良く出来なくて、疲れすぎて学校の休み時間はほとんど寝てるから友達ともうまくいかなくなって、いつのまにかハブられるようになってて、何で私がこんな目に会わなくちゃいけないのって思ってて、もうすれ違う人全員呪い殺したくて仕方がないってくらい追い詰められていました。

今なら、その生活は無謀だよ!!って、笑い飛ばしてあげられるんですけどね。当時は必死で、兎に角アクセル踏みっぱなしでした。



そんな時の記憶を、少しずつチューブから出して水に溶かしていくみたいに役と馴染ませていく作業を、繰り返し繰り返し

どうすればこの役が幸せになれるのか、考えぬいて稽古を重ねました。


この役としっかり向き合い体現することで、そんな気持ちを抱えている人、過去に抱えていた人が少しでも救われればなというのが、私の目的でした。

そんな風にしてこれからも、フィクションでしか救えない事を、体現していきたいです。もうずっと、それだけです。




今回の舞台
素晴らしいスタッフ、キャスト陣に恵まれて、良い作品を作り上げる事が出来ました。

観に来てくださった沢山の方々、ありがとうございました!!嬉しいお言葉を掛けて頂き、もの凄く励みになりました。


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ではまた。